2010年08月17日
あなたの心に素敵な「病名」をプレゼント Part,2
さてさて、「狐憑き」や「中村敦夫」に意外なほど反響がございましたので、今日はその話題を更に膨らませて、続編を少々。(コチラ前編)
先日、僕のあまりの寝付きの悪さに妻が正気を失って……、いや、気を使って、「睡眠導入剤」なるものを買ってきてくれたんですが、その際に僕の「症状」を複数の人物に相談。その結果「むずむず脚症候群」なる、とても恥ずかしい「病名」をいただいてきました。
あまりにも素敵なお名前なので、ウィキペディアで少々調べましたところ、「カフェインを控えましょう」「アルコールを控えましょう」「喫煙を控えましょう」と、世界の「三大注意義務」的な文言が元気いっぱい踊っていました。(ついでに「運動やストレッチのススメ」なども……)
まあ、それだけに留まらず、いわゆる「精神病」などと呼ばれる「状態」とは、昔から近しい関係にあったようで、現代の「西洋合理主義」に基づく「病いの捉え方」などを、やたら積極的に押し付ける方々が定期的に現れ、困ります。
「ありがたい」といえばありがたいお話しなんですが、僕はまあ、その度に「馴染めない」というか、「腑に落ちない」というか、少し西洋的過ぎて、いまいち自分の事とは思えない感覚に陥ってしまうんです。
そこでご紹介したいのがコチラの本。
「耳嚢」 根岸鎮衛
いわゆる江戸時代の「珍談•奇談集」なんですが、「狐憑き」のお話しなど、現在で言えば「精神病」と思われる「状態」がいくらでも登場します。
本日はこの、「狐憑き」なるものを皆さんにオススメしたいと思いますが、現代の「精神病」と違って、なにがこの「狐憑き」の「利点」かと申しますと、まずは「本人のせい」でも、「遺伝のせい」でも「生い立ちのせい」でもなく、「キツネ」という「霊的な生き物」によってもたらされる「災難」だってところが、一番の「利点」だと思うんですね。
もちろん「憑き物筋」なんていう、遺伝的性質をもった「憑き物」だって中には登場しますが、基本的に誰のせいでもなく、誰にでも降り掛かる事のある「災難」だってところが、僕の気に入る所なんです。
「憑き物」を払う為の努力の中には、「祓い」や「清め」などの、心身を「憑き物」と戦えるレベルにまで「戻す」行為が数多く見られます。
「穢れのない心身」とは、つまり「健康な心と体」と捉えて構わないと思うのですけが、心が「穢れ」た訳でなく、心とは別の「穢れ」が、穢れなき心に「張り付いた」状態だと捉えて良いと思うんですね。
言葉の上では「穢れた」といっても、実際の心は相変わらず「穢れてはいない」訳なんです。
これって良くないですか?
なんだかややこしくなってきましたが、「日本•琉球語族」と呼ばれる言語は、今の所、どこにも属さない「孤立語」だと考えられています。我々日本人は「心と魂」を同一視する傾向にあると思うんですが、ドイツ語で書かれた病名や、ラテン語由来で表現される「病名」というものは、どうもそこら辺が「孤立語」に生きる我々の「社会的感覚」に馴染まないような気がするんです。
ここまでツラツラと「精神病」についてあーだこーだ申し上げますと、まるで「現代医学」を否定したいように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。チョットした「言葉遣い」を提案したいだけなんです。
例えば「精神病」という名詞を、「狐憑き」という名詞に置き換えてみてはどうでしょうか?
治療やなにかは従来通りで構わないんですが、その呼び名をもって、我々「孤立語」に生きる人間に寄り添う形の「名前」に置き換えたいと思うんですね。
「病い」ではなく「憑き物」
「憑き物」がとれれば、何事も無かったように元の「穢れなき魂」が戻ってきます。
まあ、一人だけおかしな言葉遣いをするのもなんですし、考え方だけでも「病気に成った!」ではなく、「キツネが憑いた!」の方が、より「魂の平穏」を守る事ができると思うんですが……、どうでしょう?
と、なんとか12時に間に合いました……
Posted by ポレQ at 23:58│Comments(3)
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この記事へのコメント
ポケット脱出よかたね
狐憑きの方が楽になるかも………
(-.-)zzZ
狐憑きの方が楽になるかも………
(-.-)zzZ
Posted by RuRuRu at 2010年08月18日 01:18
呪いより狐憑き!
Posted by はく at 2010年08月18日 18:44
>ルーサン
ポケットを叩くと狐が……
>ペクさん
「祝いor呪い」×
「狐or狸」○
の方向で……
ポケットを叩くと狐が……
>ペクさん
「祝いor呪い」×
「狐or狸」○
の方向で……
Posted by ポレQ at 2010年08月18日 21:08