2010年04月08日
たこさんウインナーはナニ料理か?
「たこさんウインナーを知っていますか?」
「はい、知っています」
ほとんどの方がそう答えるでしょう。
では「たこさんウインナーはナニ料理か?」と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?
僕はこう答えます。
「タコさんウインナーは琉球料理です!」
「日本一の長寿県・沖縄」 その看板はすでに過去のものとなりつつありますが、小さな島国の特殊な環境の中、交易を通じた様々な国や地域との結びつきが、琉球料理に独自の発展を促しました。日本料理の洗練された味わいなど望むべくもない、「ただの田舎料理だ」と感じる方も多いかもしれませんが、「生きる為の知恵」とでもいうべき先人達の教えが沢山詰った琉球料理は、沖縄の人々にとって宝物です。
そんな食文化を身近に感じられる一番のスポットが、ここ「のうれん市場」ではないでしょうか?
旧暦のこよみに従って二十四節。それぞれの節目に必要な食材を必ずゲットできる場所、それが「のうれん市場」なのです。
そんな「のうれん市場」にあって、なぜかTexMex料理を出している私が紹介するのもなんですが、失われつつある戦前からの調理法をざっと調べるのにたいへん便利な本がこちら。
「聞き書き 沖縄の食事」でございます。
太田県政のころ副知事も務められました、沖縄栄養学の権威「尚弘子」さんが編集委員長として係わっておられます。
ちなみに旦那さんは琉球王国最後の王様「尚泰王」のお孫さん、尚詮さんでいらっしゃいまして、その尚詮さんの弟の尚明さんの奥さんが「尚道子」さん。
皆さん、この「尚道子」さんをご存知ですか? あまり知っている方は少ないと思います。
では、この方はどうでしょう。
はい。
「おいしゅうございます」で有名な岸朝子さんでございます。
この人も沖縄の良い家柄の武士の娘、そして有名な料理研究家でございますが、この人のお姉さんが、同じく料理研究家の「尚道子」さんなんでございますよ。
この人、世が世ならお姫様なのでございますが、実はこの「尚道子」さんこそ今回の主役、「たこさんウインナー」の生みの親なのでございます。
「家族にもっと楽しく、食べやすい食事を提供したい」
そんな想いから、この調理法を考案したと聞いています。
ちなみに旦那さんの尚明さんは、住宅公団の初代住宅計画課長として、ダイニングキッチンを考案。日本の住宅に革命をもたらした人物として伝説を残しています。
日本で言えば「宮様」ほどの身分でありながら、戦災で家を失い、狭いバラック暮らしを余儀なくされた頃、北向きの寒い台所で震えながら家事をする道子さんを見て、「このバラックで南側にキッチンを移すにはどうすれば良いだろう?」と真剣に考え、そして導き出した答えが、台所と食卓を一つのスペースに配置する「ダイニングキッチン」だったという訳です。
実現までにはかなりの苦労があったそうですが、このエピソードはNHKの番組「プロジェクトX」でも取り上げられていましたので、ご記憶の方も多いはず。
つまり「たこさんウインナー」は、ウチナーンチュの夫婦愛が生んだ偉大なる定番メニューだったという訳ですよ。
果たして、その「たこさんウインナー」を琉球料理と呼ばずして、なんと呼べば良いのでしょうか?
「家庭料理」
はい、そうですよね。
スミマセン、ホント疲れてるんですって……。
「はい、知っています」
ほとんどの方がそう答えるでしょう。
では「たこさんウインナーはナニ料理か?」と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?
僕はこう答えます。
「タコさんウインナーは琉球料理です!」
「日本一の長寿県・沖縄」 その看板はすでに過去のものとなりつつありますが、小さな島国の特殊な環境の中、交易を通じた様々な国や地域との結びつきが、琉球料理に独自の発展を促しました。日本料理の洗練された味わいなど望むべくもない、「ただの田舎料理だ」と感じる方も多いかもしれませんが、「生きる為の知恵」とでもいうべき先人達の教えが沢山詰った琉球料理は、沖縄の人々にとって宝物です。
そんな食文化を身近に感じられる一番のスポットが、ここ「のうれん市場」ではないでしょうか?
旧暦のこよみに従って二十四節。それぞれの節目に必要な食材を必ずゲットできる場所、それが「のうれん市場」なのです。
そんな「のうれん市場」にあって、なぜかTexMex料理を出している私が紹介するのもなんですが、失われつつある戦前からの調理法をざっと調べるのにたいへん便利な本がこちら。
「聞き書き 沖縄の食事」でございます。
太田県政のころ副知事も務められました、沖縄栄養学の権威「尚弘子」さんが編集委員長として係わっておられます。
ちなみに旦那さんは琉球王国最後の王様「尚泰王」のお孫さん、尚詮さんでいらっしゃいまして、その尚詮さんの弟の尚明さんの奥さんが「尚道子」さん。
皆さん、この「尚道子」さんをご存知ですか? あまり知っている方は少ないと思います。
では、この方はどうでしょう。
はい。
「おいしゅうございます」で有名な岸朝子さんでございます。
この人も沖縄の良い家柄の武士の娘、そして有名な料理研究家でございますが、この人のお姉さんが、同じく料理研究家の「尚道子」さんなんでございますよ。
この人、世が世ならお姫様なのでございますが、実はこの「尚道子」さんこそ今回の主役、「たこさんウインナー」の生みの親なのでございます。
「家族にもっと楽しく、食べやすい食事を提供したい」
そんな想いから、この調理法を考案したと聞いています。
ちなみに旦那さんの尚明さんは、住宅公団の初代住宅計画課長として、ダイニングキッチンを考案。日本の住宅に革命をもたらした人物として伝説を残しています。
日本で言えば「宮様」ほどの身分でありながら、戦災で家を失い、狭いバラック暮らしを余儀なくされた頃、北向きの寒い台所で震えながら家事をする道子さんを見て、「このバラックで南側にキッチンを移すにはどうすれば良いだろう?」と真剣に考え、そして導き出した答えが、台所と食卓を一つのスペースに配置する「ダイニングキッチン」だったという訳です。
実現までにはかなりの苦労があったそうですが、このエピソードはNHKの番組「プロジェクトX」でも取り上げられていましたので、ご記憶の方も多いはず。
つまり「たこさんウインナー」は、ウチナーンチュの夫婦愛が生んだ偉大なる定番メニューだったという訳ですよ。
果たして、その「たこさんウインナー」を琉球料理と呼ばずして、なんと呼べば良いのでしょうか?
「家庭料理」
はい、そうですよね。
スミマセン、ホント疲れてるんですって……。
Posted by ポレQ at 03:26│Comments(3)
│ポレポレの本棚
この記事へのコメント
おもろい!!!!!!!
突然の「つまり」。
家庭料理かつ愛情料理だと思います。
マサですよー。マサっていっぱいいるからわからないかな。
突然の「つまり」。
家庭料理かつ愛情料理だと思います。
マサですよー。マサっていっぱいいるからわからないかな。
Posted by massa at 2010年04月09日 10:47
おもろい!!!!!!!
突然の「つまり」。
家庭料理かつ愛情料理だと思います。
マサですよー。マサっていっぱいいるからわからないかな。
突然の「つまり」。
家庭料理かつ愛情料理だと思います。
マサですよー。マサっていっぱいいるからわからないかな。
Posted by massa at 2010年04月09日 10:48
マサって4回言ったから判ったアルよ。
突然の賛辞、ありがとうございます。
誉められたのでちゃんとやろうと思って、文章整えました。
いや、ホント疲れてるんだって……。
突然の賛辞、ありがとうございます。
誉められたのでちゃんとやろうと思って、文章整えました。
いや、ホント疲れてるんだって……。
Posted by Pole at 2010年04月09日 13:51