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2012年02月24日

I'm lovin' it Part,2


では前回に引き続き「親の影響力」というものについて、頻繁に脱線しつつうだうだと考えてゆきたいと思います。

話題は未だ年越しを果たせずクリスマス。 求めに応じて7歳の娘には、元々は医療用として開発された超高性能の「色々なリアクションをする犬のぬいぐるみ」と、冬用の「ブーツ」「お洋服」「アクセサリー」などを詰め込んだ「おしゃれセット」が、2歳の息子には、僕が幼い頃、欲しくても決して与えられることのなかった「ウルトラマン・ソフトビニールセット」が与えられました。 おそらく父は、自らの幼年期に対する「復讐」を果たしたのだと思います。

Im lovin it Part,2

我が家は毎年、サンタクロース、親、祖父母、叔父等、それぞれの名義で複数のプレゼントが用意されるのですが、「クリスマス」「プレゼント」の概念が未だ確立しない二歳の息子には、100パーセント親の意向が反映されています。 果たしてこれが「好影響」を与えたのか「悪影響」を与えたのかは時の判断に委ねたいと思いますが、保育所の先生いわく、「あのもの静かなチョッチー君がこんな風になるなんて……」と、突然に「タロー!」とか「レオー!」とか叫びながら猛烈に暴れだした我が息子を見ながら、悲しいやら困惑するやら、複雑な想いを抱えているようです。

Im lovin it Part,2

「もの静かで優しくて可愛い」を売りに一時代を築いた我が息子ですが、近ごろは保育士達の落胆の声がそこかしこに聞こえていてとても残念。 健全な男の子の健全な発育だと思って諦めてもらう他、方法はありませんが、基本的には以前と変わらず「ヘタレのチョッチー君」で間違いありませんので、相変わらずチヤホヤしてくれるとありがたいです。 保育士の皆さま、よろしくお願いします。

「龍神マブヤー」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンエース」「ウルトラマンタロー」「ウルトラマンレオ」……

今、彼の頭の中は憧れの「ヒーロー」でいっぱい。 恐るべき集中力でそれぞれの主題歌をマスターし、エンドレスで歌い続けます。 親としてはその全てをユーチューブにアップしてご覧いただきたいところですが、これ以上の読者離れを防ぐ意味でも、前回〆でご紹介した「ウルトラ怪獣クイズの答え」に移ってまいりたいと思います。

Im lovin it Part,2

それでは正解。 最強のロボット怪獣、「キング・ジョー」の名前の由来となった方のお名前といえば、「キンジョー」→「キン・ジョー」→「キング・ジョー」の変化から、Bの「金城」さんで大正解。 「ウルトラシリーズ」生みの親の一人である脚本家の「金城哲夫」先生がその名の由来と言われています。

我らがチョッチー君のお祖母ちゃんの同級生でもあった郷土の英雄は、ワイドショーネタを常に振りまいてくれる純プロレス体質の石原慎太郎知事閣下いわく、「三国人」であるところの「差別される沖縄人」でありましたから、彼の脚本にはその悲哀や痛切な「願い」が多分に込められています。 現代に受け繋がれる先を見通す問題意識は、このたび全国公開となった「龍神マブヤー・ザ・ムービー」の中にもきっと活かされているでしょう。 すでに一ジャンルと化した「沖縄ファン」を自認する皆さまにもぜひ知ってもらいたい、沖縄が誇る偉人の一人です。


映画『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』予告編

この「龍神マブヤー」を含める日本のヒーローの中で、この人の影響を受けないヒーローは存在するのでしょうか? 「子供向けはちょっと」と難色を示すアダルティーな方々も、近ごろデジタルによるフルカラー処理がなされたという「ウルトラQ」であるならばきっとご満足いただけるはずです。 個人的には改編期に放送されているフジテレビの長寿番組、「世にも奇妙な物語」や、アメリカのテレビ番組、「トワイライトゾーン」よりも遥かに上だと思っておりますので、まだの方はぜひ一度お試し下さい。 オススメです。



「いずれ地球防衛隊はウルトラマンに頼らず、自らの手で地球を守らなければいけない」

これは「ウルトラシリーズ」に度々登場している重要なテーマの一つでありますが、その他にも日本人にとって、沖縄人にとって、未だ解決を見ない大きな問題や大切なテーマが度々提示されています。 天下の婿養子、「田中直紀」大先生や、もうすぐ来沖を果たす「野田佳彦」総理大臣大先生様にも、物事を一から学び直すのにピッタリの作品となっておりますので、事務方の皆さま、ぜひチェックを。

日本の未来を救うのは「ウルトラマン」しかない!

政治家の皆さんを見ると、未だ滑舌の悪い長男の叫び声がそんな風に聞こえてきそうで恐ろしく感じます。



日本に限らず、世界中に影響を与えている日本の特撮技術。 10分10秒ごろに出てくる戦闘機は今、沖縄で大きな話題となっている「オスプレイ」ではないでしょうか? MATの基地は普天間以上に街へ隣接していますが、騒音の問題はいかにして解決していたのでしょうか? この戦闘機お得意の「墜落」の際、プロペラがメチャクチャに飛び散る問題などはどのように解決していたのでしょうか? 興味は尽きません。



ついでといってはなんですが、ここまできてご紹介しない訳にもいかないので、もう一つおつき合い願います。 これは言わずと知れた名作シリーズ、「スーパー戦隊もの」の第一弾、「秘密戦隊ゴレンジャー」でありますが、「ウルトラシリーズ」でも活躍したもう一人の沖縄出身脚本家、「上原正三」さんの手による作品です。 僕は断然「ミドレンジャー」の大ファンでしたが、皆さんは誰かお気に入りがありましたでしょうか? 思い出すのはお下がりばかりであまりおもちゃを買ってもらえなかった末っ子の僕が、奇跡的に手に入れた必殺の武器、「ミドレンジャーのブーメラン」のことです。 僕はそれを持ち空き地へゆき、夕日に向かって思い切り投げたのです。 そして突然の悲劇に襲われたのです……


フォーククルセイダーズ「悲しくてやりきれない」

暮れかかる夏空の下、夕日の向こう側に倒すべく悪を想定して力の限り投げられた緑色のプラスチック。 それは真っ赤な空を切り裂いてどこまでもどこまでも飛んでいきました。 僕の育った家は高台の崖っぷちにあり、那覇を一望する絶景が自慢でした。 遥かなる海にはダイビングやホエールウォッチングで有名な慶良間の島々が重なるように浮かんでいます。 怒りに燃える正義の一撃はその慶良間島に向かって真っ直ぐに飛んで行きました。 太陽を突き抜け、島影を突き抜け、那覇の街並みを一気に切り裂いて、崖下の草むらに音もなく消えるまで……


Janis Joplin「Cry Baby」

いつまでも泣いていたいところですが、テーマは「親の影響力」ということで僕のトラウマはさておき、「欲しくても得られなかったもの」を子に与えようとするのは親の常でしょうか? もしそれが「良きもの」であったならばとてもありがたいことですが、あのブーメランと同じく、結果は常に「闇の中」です。 おそらくは何時だって「過ち」を繰り返しながら、「親子」というものを続けてゆく他ないのかもしれませんが、せめて自らを振り返る冷静な「目」だけは常に持ち続けたいと思います。

子を持つ親の皆さん、「親の影響力」についてどのようにお考えですか? 一個の人間に絶大な「影響力」を持つということは空恐ろしいことでありますが、子供とは常に触れ合っていたいという矛盾する気持ちも生まれてしまいます。 これは「良きもの」だと思いたいところですが、向こうにとってどうであったかは、未来の彼らに尋ねてみる他、方法はありません。






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