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2011年10月23日

フェンスを眺めてふと想フ




ビヨヨヨ〜ン!
フェンスを眺めてふと想フ

とまあコチラ、一見「もの凄い勢いで宙を舞う幼子の図」に見えるかもしれませんが、沖縄の方ならご存知の通り、米軍お得意の懐柔作戦にまんまと引っかかってしまった、「なんとなく米兵に好意を持つ可哀想な女の子の図」でございます。

沖縄県出身以外の方でこの「感覚」の判る方は、福生辺りに住む「米兵慣れ」した摺れた国民に限るのかもしれませんが、テレビや映画やあらゆるエンターテイメントの世界で、執拗に「ロシア人は全員スパイで、アメリカ人は全員正義の味方ですよ」と洗脳されてきた我々の世代からいたしますと、あまりゾッとする話しではございません。

フェンスを眺めてふと想フ

これは先日、浦添の米軍基地「キャンプキンザー」で行われた「キンザーフェスティバル」の模様ですが、子供達が大好きな「巨大ふわふわトランポリン」も、ご覧の通りの軍事仕様。物心がついてから、ガッツリ「外人さん」に触れ合うのはこれが初めてという我が娘は、日頃目にすることの少なかった「生外国人」に終始大興奮のご様子。

日本のお祭りとは少し毛色の違う様々な出店や、アメリカンヒットパレード的出稼ぎフィリピンバンドのオンステージを十分に堪能した後は、戦闘機や軍用車両に乗って間抜け面で記念撮影をするという王道の楽しみ方で充実の休日を過ごしました。

フェンスを眺めてふと想フ

「これで良いのか?」と問われれば、なんとも返答に困る所ですが、「第三次嘉手納爆音訴訟」を県民一丸となって戦おうとする最中、何のてらいもなくこれらのイベントを楽しめちゃうガッカリな県民性は決して嫌いではありません。この後行なわれる嘉手納の方のフェスティバルは悪天候のためパスいたしましたが、矛盾を受け入れなければ生きてゆけなかったこうした環境の一つ一つが、いい加減で複雑で粘りのない「おおらかな県民性」を形作るのかと思うと、少し複雑な気もいたします。

フェンスを眺めてふと想フ

近ごろは基地問題をちらつかせて、大ゴネにゴネて条件闘争中の「沖縄振興一括交付金」に全国的な批判が高まっているようですが、これは「ゆすり」「たかり」の精神ではなく薬物中毒者の「ソレ」でありますから、毎年行なわれている「ギブミーチョコレート大作戦」は、残念ながら自らを傷つける自傷行為に過ぎません。

しかし沖縄県民は自らが進んで静脈に針を落とし始めたわけでもありませんし、全員が薬物中毒者というわけでもありませんから、本土の皆様にはぜひ、患者の「禁断症状」を和らげ、社会復帰を促す努力をしてくださるようお願いします。甘い汁は甘いからこそ肉体を蝕み、自らの意思では止めることのできない呪いのようなものに変わってしまいます。沖縄が中毒状態であることが日本の国益に繋がっている現在の状況をぜひ一度お考えいただき、将来において沖縄の特殊な経験が、なにか「良いもの」に変わってゆけるよう、応援して下さい。


ニライの彼方 
~第5回世界のウチナーンチュ大会 公式テーマソング~


さて、そういう訳で、突き詰めて考え始めるとなんとも絶望的な気もいたしますが、世界中に散らばった沖縄人やその子孫達が集う「世界のウチナーンチュ大会」を見ていると、「可能性」「希望」などのポジティブなイメージしか浮かんできません。僕は「絶望的な困難の中でも愚直に生きてゆく」彼らのような力が極端に不足している人間ですが、彼らのように「愚直な努力をする人」達が大きく報われる世界であって欲しいと心から願っています。


加藤和彦「拝啓大統領殿」

では最後に曲のご紹介。基地のフェンスを眺めていると、このメロディーがふと頭に浮かびました。「世界の警察」を声高に喧伝する誇り高き大嘘つき、アメリカですが、「軍事力」「警察力」が全くの別ものである以上、やはりこの国を好きになれません。


はっぴいえんど「さよならアメリカ さよならニッポン」

さて、今回も何の話しだったのか……

国道58号線を走りながらこの曲を聴くと、また違った意味に聞こえくるから不思議です。観光の際にぜひお試しを。







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