2012年03月12日
春爛漫
「念のために持っていく上着一枚は一度も袖を通すことなく再びハンガーに戻される季節」
四季の情緒もへったくれもないこの島にあっては当然の如く、一瞬の春を通り過ぎて連日の夏日が続いております。 そんな中、娘に「花の髪飾り」を作ってやることに漠然とした使命感を覚える僕にとっては待ちに待った季節がやって来ました。 爆発的にタンポポが発生している近所の世界遺産へ勇んで出陣です。

清々しい夏空の下、カメラ片手の観光客を尻目に、腕輪やらティアラやらをこれでもかと制作していると、「ここはテンペストのラストシーンでも使われてますよー!」と、頭の上から個人ガイドらしきオジさんの無粋な声。 なんとなく気持ちを折られて振り返ってみると、そこは確かに映画「テンペスト」の中で高岡早紀さんが神に祈りを捧げていた場所の真下辺り。 本来そのような騒ぎ方をするための「名所」であり「世界遺産」であることを考えるとムッとする僕の方がおかしいのですが、そこは地元の傲慢さということでお許しいただきたいと思います。 そしてムカつきついでに思い出したのが、かつてNHKの大河ドラマが打てば当たるの黄金時代、鳴り物入りで企画された「琉球の風」という沖縄を舞台にした異色の大河ドラマのこと。
「沖縄物は必ずコケる」
当時、誰もが予想外のコケっぷりだったということで、確か期間を短縮して終了したような気もいたしますが、角川映画初の3D作品として鳴り物入りで制作された映画「テンペスト」も、その例にならって大コケにコケて大変なことになっているようです。 県民総出で盛り上げている感もあってあまり文句は言えないのですが、沖縄の人々にだけ記憶されるとても悲しい企画になりそうですね。
「ちゅらさん」で払拭されたかに見えたかつてのジンクスに、スポンサー関係の方々がうっかり気づいてしまわないよう、高岡さんに習って天に祈った方が良さそうな状況です。 映画関係者の皆さま、これに懲りずにまた沖縄モノをまた企画し続けて下さいね。 県民はとても期待しております。 そして映画にまつわるジンクス、しかもコケるジンクスといえば、僕のジンクスも一つご紹介しておきたいと思います。 「僕が楽しみに見に行って大満足で絶賛する映画」は必ずコケるという、とても恐ろしいジンクスがあるんです。
「メランコリア」
というのも、先日見た映画があまりに期待通りの素晴らしい作品だったので、ついご紹介したくなったというお話し。 映画はあまり詳しくないので自信を持っては言えないのですが、僕の少ない経験の中で言わせてもらえれば、この作品の冒頭8分間は「映画史上最大級の美しさだ」と言って構わないと思うんです。 海外では評判の良かった前回の「アンチクリスト」が、「ザ・クリスチャン」とでも言うべきバリバリのキリスト圏映画で、日本人にはちょっと理解し難いところがありましたが、今回はもうちょっと判り易い感じになっていると思うので、ぜひおススメしたいと思うのです。
「イディオッツ」
ちなみに僕が見にいった南風原町の映画館では、僕ら以外の観客は二組三人のみ。 すでに一日一回、夕食時の上映になっているこの作品の打ち切りはほぼ間違いないと思いますので、興味のある方は、お早めにお出かけ下さい。 とはいえとても好き嫌いの判れる監督ですので、最近ビデオ屋さんに登場している彼の昔の作品、「イディオッツ」も間違いなく素晴らしい作品ですので、コチラをご覧になってからでも遅くないかもしれません。 なにしろ数年ぶりのデートで一緒に見にいった嫁さんが、気持ち悪くなって途中退場する程、好き嫌いの判れる監督さんです。 過去の作品をご覧になってからお出かけ下さった方が無難かもしれません。 ということでオススメ作品を三つ程。
「奇跡の海」
「ドックヴィル」
「ダンサー•イン•ザ•ダーク」
オススメでございます。
2012年02月24日
I'm lovin' it Part,2
では前回に引き続き「親の影響力」というものについて、頻繁に脱線しつつうだうだと考えてゆきたいと思います。
話題は未だ年越しを果たせずクリスマス。 求めに応じて7歳の娘には、元々は医療用として開発された超高性能の「色々なリアクションをする犬のぬいぐるみ」と、冬用の「ブーツ」や「お洋服」や「アクセサリー」などを詰め込んだ「おしゃれセット」が、2歳の息子には、僕が幼い頃、欲しくても決して与えられることのなかった「ウルトラマン・ソフトビニールセット」が与えられました。 おそらく父は、自らの幼年期に対する「復讐」を果たしたのだと思います。

我が家は毎年、サンタクロース、親、祖父母、叔父等、それぞれの名義で複数のプレゼントが用意されるのですが、「クリスマス」や「プレゼント」の概念が未だ確立しない二歳の息子には、100パーセント親の意向が反映されています。 果たしてこれが「好影響」を与えたのか「悪影響」を与えたのかは時の判断に委ねたいと思いますが、保育所の先生いわく、「あのもの静かなチョッチー君がこんな風になるなんて……」と、突然に「タロー!」とか「レオー!」とか叫びながら猛烈に暴れだした我が息子を見ながら、悲しいやら困惑するやら、複雑な想いを抱えているようです。

「もの静かで優しくて可愛い」を売りに一時代を築いた我が息子ですが、近ごろは保育士達の落胆の声がそこかしこに聞こえていてとても残念。 健全な男の子の健全な発育だと思って諦めてもらう他、方法はありませんが、基本的には以前と変わらず「ヘタレのチョッチー君」で間違いありませんので、相変わらずチヤホヤしてくれるとありがたいです。 保育士の皆さま、よろしくお願いします。
「龍神マブヤー」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンエース」「ウルトラマンタロー」「ウルトラマンレオ」……
今、彼の頭の中は憧れの「ヒーロー」でいっぱい。 恐るべき集中力でそれぞれの主題歌をマスターし、エンドレスで歌い続けます。 親としてはその全てをユーチューブにアップしてご覧いただきたいところですが、これ以上の読者離れを防ぐ意味でも、前回〆でご紹介した「ウルトラ怪獣クイズの答え」に移ってまいりたいと思います。

それでは正解。 最強のロボット怪獣、「キング・ジョー」の名前の由来となった方のお名前といえば、「キンジョー」→「キン・ジョー」→「キング・ジョー」の変化から、Bの「金城」さんで大正解。 「ウルトラシリーズ」生みの親の一人である脚本家の「金城哲夫」先生がその名の由来と言われています。
我らがチョッチー君のお祖母ちゃんの同級生でもあった郷土の英雄は、ワイドショーネタを常に振りまいてくれる純プロレス体質の石原慎太郎知事閣下いわく、「三国人」であるところの「差別される沖縄人」でありましたから、彼の脚本にはその悲哀や痛切な「願い」が多分に込められています。 現代に受け繋がれる先を見通す問題意識は、このたび全国公開となった「龍神マブヤー・ザ・ムービー」の中にもきっと活かされているでしょう。 すでに一ジャンルと化した「沖縄ファン」を自認する皆さまにもぜひ知ってもらいたい、沖縄が誇る偉人の一人です。
映画『琉神マブヤー THE MOVIE 七つのマブイ』予告編
この「龍神マブヤー」を含める日本のヒーローの中で、この人の影響を受けないヒーローは存在するのでしょうか? 「子供向けはちょっと」と難色を示すアダルティーな方々も、近ごろデジタルによるフルカラー処理がなされたという「ウルトラQ」であるならばきっとご満足いただけるはずです。 個人的には改編期に放送されているフジテレビの長寿番組、「世にも奇妙な物語」や、アメリカのテレビ番組、「トワイライトゾーン」よりも遥かに上だと思っておりますので、まだの方はぜひ一度お試し下さい。 オススメです。
「いずれ地球防衛隊はウルトラマンに頼らず、自らの手で地球を守らなければいけない」
これは「ウルトラシリーズ」に度々登場している重要なテーマの一つでありますが、その他にも日本人にとって、沖縄人にとって、未だ解決を見ない大きな問題や大切なテーマが度々提示されています。 天下の婿養子、「田中直紀」大先生や、もうすぐ来沖を果たす「野田佳彦」総理大臣大先生様にも、物事を一から学び直すのにピッタリの作品となっておりますので、事務方の皆さま、ぜひチェックを。
日本の未来を救うのは「ウルトラマン」しかない!
政治家の皆さんを見ると、未だ滑舌の悪い長男の叫び声がそんな風に聞こえてきそうで恐ろしく感じます。
日本に限らず、世界中に影響を与えている日本の特撮技術。 10分10秒ごろに出てくる戦闘機は今、沖縄で大きな話題となっている「オスプレイ」ではないでしょうか? MATの基地は普天間以上に街へ隣接していますが、騒音の問題はいかにして解決していたのでしょうか? この戦闘機お得意の「墜落」の際、プロペラがメチャクチャに飛び散る問題などはどのように解決していたのでしょうか? 興味は尽きません。
ついでといってはなんですが、ここまできてご紹介しない訳にもいかないので、もう一つおつき合い願います。 これは言わずと知れた名作シリーズ、「スーパー戦隊もの」の第一弾、「秘密戦隊ゴレンジャー」でありますが、「ウルトラシリーズ」でも活躍したもう一人の沖縄出身脚本家、「上原正三」さんの手による作品です。 僕は断然「ミドレンジャー」の大ファンでしたが、皆さんは誰かお気に入りがありましたでしょうか? 思い出すのはお下がりばかりであまりおもちゃを買ってもらえなかった末っ子の僕が、奇跡的に手に入れた必殺の武器、「ミドレンジャーのブーメラン」のことです。 僕はそれを持ち空き地へゆき、夕日に向かって思い切り投げたのです。 そして突然の悲劇に襲われたのです……
フォーククルセイダーズ「悲しくてやりきれない」
暮れかかる夏空の下、夕日の向こう側に倒すべく悪を想定して力の限り投げられた緑色のプラスチック。 それは真っ赤な空を切り裂いてどこまでもどこまでも飛んでいきました。 僕の育った家は高台の崖っぷちにあり、那覇を一望する絶景が自慢でした。 遥かなる海にはダイビングやホエールウォッチングで有名な慶良間の島々が重なるように浮かんでいます。 怒りに燃える正義の一撃はその慶良間島に向かって真っ直ぐに飛んで行きました。 太陽を突き抜け、島影を突き抜け、那覇の街並みを一気に切り裂いて、崖下の草むらに音もなく消えるまで……
Janis Joplin「Cry Baby」
いつまでも泣いていたいところですが、テーマは「親の影響力」ということで僕のトラウマはさておき、「欲しくても得られなかったもの」を子に与えようとするのは親の常でしょうか? もしそれが「良きもの」であったならばとてもありがたいことですが、あのブーメランと同じく、結果は常に「闇の中」です。 おそらくは何時だって「過ち」を繰り返しながら、「親子」というものを続けてゆく他ないのかもしれませんが、せめて自らを振り返る冷静な「目」だけは常に持ち続けたいと思います。
子を持つ親の皆さん、「親の影響力」についてどのようにお考えですか? 一個の人間に絶大な「影響力」を持つということは空恐ろしいことでありますが、子供とは常に触れ合っていたいという矛盾する気持ちも生まれてしまいます。 これは「良きもの」だと思いたいところですが、向こうにとってどうであったかは、未来の彼らに尋ねてみる他、方法はありません。
2012年02月03日
I'm lovin' it
時々、あの不味すぎるハンバーガーがどうしても食べたくなる。
時々、あのくど過ぎるラードの香りが無性に恋しくなる。
おそらく今、この瞬間にも、この国に暮らす沢山の人々が、あのやたらでっかい「M」の字を見上げながら、僕や僕の子らと同じような衝動に悩まされ、苦しめられているのではないでしょうか。 この子らがこうなってしまうのはもちろん、親である僕に責任があるのですから、この天真爛漫な笑い顔を見せられる度に、「親の影響」というものを深く考えざるを得ません。
恐ろしいことですが、この巨大フランチャイズチェーンが日本法人を立ち上げた直後に産まれた僕らの世代は、この悲劇的衝動からどうしても逃れられないのです。 子供の手を引き、負の連鎖を続けてしまいます。
おもちゃ+プレイランド
親も子も大満足の悪魔の組み合わせが、冷静な判断力を奪い、負の連鎖を加速させてゆくのです。 つい最近までアメリカの統治下にあった我が沖縄県は、食の欧米化が真っ先に進んだ地域です。 「長寿の島」として名を馳せた時代も今は昔、移動は全て車かバイク、夜はオリオンビールか泡盛をといったフルスイングな自堕落ぶりが、今や全国でもトップクラスのメタボ県を作り、頂点を極めたはずの平均寿命を瞬く間に下落させているのです。
僕自身、そんなウチナーンチュの一員として、妊婦で言えば約七ヶ月目にあたる立派過ぎるお腹を抱えながら、歩く度にぜーぜーと息をつく毎日。 どうやら今後十年間をどう過ごすかが、僕自身の寿命と子供らの健康に大きな影響を与えそうです。
「良い影響だけを」
と、自らに言い聞かせつつ子供らと向き合うつもりではいますが、果たして飯を食ってゴロリ、酒を飲んでゴロリの典型的ダメ父さんタイプの僕にどれだけの力が残っているというのか? 疑問は尽きないわけでございますが、できうる限りの「良い影響」を与えようと、ない知恵を絞る毎日であります。

ご覧下さい。大人の策略で狭い袋小路に追い詰められた哀れな子供の姿を。 きっと親と同じく、あの味が「酷い」と判る年頃になっても、相変わらずこの店に通い続け、不味いバーガーを食べ続けるのでしょう。 近ごろコーヒーが劇的にうまくなり、また不味くなったといわれるあの店のバーガーを……
とまあ、いきなり日本一の外食産業批判をさせてもらいましたが、本日のテーマである「親からの影響」(この場合「悪影響」となるでしょうか)を語る上で、なかなかの好例だと思うからでございまして、決して他意はございません。 「M」の字関係の皆さまには大変申し訳ありませんが、大いなるアメリカの傘の下、知っていて損のない事実が片方の側から語られています。 興味をもった方はぜひ、「YouTube」の方で山ほどアップされていますので、ご自由にご覧ください。 偉大なる国家「アメリカ」お得意の自作自演ドキュメンタリーに過ぎないかもしれませんが、なかなかの佳作だと思います。
Star Wars Xmas Album「Christmas in the Stars」
さてさて、長い前振りも終わりましていよいよ本題、と言いたいところですが、前回、宣言いたしました通り、「ブログを短くする」が年頭の目標でございますので、オチは次回に。 時をさかのぼること約一月前、遅ればせながら去年のクリスマスのことについてお話ししたいと思います。
「それでは皆さん、次回をお楽しみに!」

と、結局長くなりましたし、ここで終わって然るべしであるんですが、やはり長文の癖が抜け切らず少し味気ないということで、本日は一つ、久々のクイズで締めたいと思います。皆さん、コチラのロボット怪獣をご存知でしょうか? ウルトラセブンを失神にまで追い込んだ脅威のスーパーロボット、「キング・ジョー」であります。 次回の話題に関係する人物がその名の由来だということで、その人物の名前を次の三つの中からお選び下さい。
A.沖縄を統一した尚巴志が滅ぼしたという豪族の名、「除王」から「除」さん。
B.「金城、キンジョー、キングジョー」の変化から「金城」さん。
C.「金武さん、グッドジョブ!」からの変化で「金武」さん。
さあ、皆さんは何番の何さんかお判りになりますか? 沖縄の人間なら当然、知っておかなければならない大切な情報であります。
それでは次回に、Coming Soon……
2012年01月20日
お正月
年末。女房子供を嫁の実家の神戸へと戻し、久しぶりに味わった自分一人だけの生活……。
既婚者、特に子持ちの皆さまにはご理解いただけることと思いますが、仕事のため、一人だけ居残りとなった僕に訪れたのは、かつて当たり前に謳歌したはずの「たった一人だけの生活」でした。
ということで、遅ればせながら……

明けまして おめでとうございます
皆さんはこの年末年始をどうお過ごしになられたでしょうか? 僕はどこの忘年会にも、どこの新年会にも全く顔を出さずに、カウントダウンやらなにやらのパーティーも全くの無視で、「いま開いてます」の「ユニオン」に向かい、冷凍食品、酒、つまみ等を大量に購入。当然の如く立ち寄るレンタルビデオ店では、旧作になるのを心待ちにして忘れていた海外ドラマ、「LOST」の残り2シーズン分をまとめてレンタル。自分一人だけの時間を力の限り謳歌していました。
Joe Purdy「Wash Away」
そんな訳で頭のスイッチをOFFにして、仕事とDVDだけの生活に没頭していたら、あっという間の一ヶ月が過ぎていました。
女房子供はとっくの昔に帰宅していますし、年越しの繁忙期はとっくに終わっていましたが、またしても長い間、気を失っていたもようです。色々とご連絡いただいた方々、申し訳なく。ここまできたら「沖縄は旧暦だろ!」と開き直って、更なるインターバルを考えもする訳ですが、旧暦で祝うのが当たり前の糸満市出身の海人でもありませんし、「春節」を祝う中国人でもなかったということで、新年早々、謝罪つきの更新で始めさせてもらいます。
申し訳ない、皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年賀状をくれた方々、どうもありがとう。今年のブログ的な目標は記事の文章を三分の一にして更新を三倍くらいに増やすこと。もっと気軽に読んでいただけるように考えるものであります。もっと気軽にコメントをお寄せいただけるように、気軽な文章を心がけたいと思います。
本土の方のために、一応載せときます。このスーパーは安いですよ。
実生活ではいよいよ今年、「動く」つもりでいますので、不幸にも僕に捕まってしまった皆さま方は、ぜひご協力下さい。せめて口先の半分ぐらいは行動に移したいと思いますので、必然的にだいぶ動かなければならないかと思います。果たして最後まで持ちますでしょうか、こう期待!
2011年12月19日
惜しまれるうちに嫁にゆけ
娘の「七五三」をするために家族そろって出かけたのは、もう一ヶ月も前のお話し。
遅ればせながら、今日はその時のことをお話ししようと思うのですが、その前に、このブログに関する聞き捨てならない情報を手にしましたので、そのお話しを少々。

このブログには「読者登録」なる、大変便利な機能があることをご存知でしょうか? 「いまさら何を言ってるんだ」と怒られてしまいそうな基本的な情報かもしれませんが、僕が新しい記事をアップする度に、「アップされましたよ」とお知らせをしてくれる、たいへんありがたい機能だそうです。
ちなみに現在、僕のブログをチェックしてくれる物好きな「登録者」様は三人。毎日更新していた頃にじわじわと増えていた「登録者数」も今や風前の灯、絶滅の危機に瀕しておりますが、残る三人の方々もおそらくは現実社会のリアルな顔見知り。その点多少気が楽な気もいたしますが、今回、その貴重な方々にたいへんなご迷惑をおかけしていたことが判明しまして、恥ずかしいやら、申し訳ないやら、複雑な気持ちでいるのです。
と言うのも問題はこの「お知らせ」機能。この便利な機能は、初めてアップした際に「お知らせ」をするだけでなく、文章をアップする毎に「お知らせ」をしていたことがこの度、判明いたしました。つまり文章の練習のつもりで何度も何度も「直し」を入れていた僕は、各ご登録者様に何度も何度も同じ内容の「お知らせ」を送り続けていたという、軽いストーカーのような状態にいたわけです。そこで一言、この場を借りてお詫び申し上げたいと思います。
本当に、申し訳なく……
そりゃあ、どんどん登録者が減ってくわけだ……

さて、それでは本題である「七五三」のお話し。
こちらは去年の画像ですが、赤ん坊だったはずの娘が、いつの間に「少女」に変わっていたことをまざまざと見せつけられる、嬉しいような悲しいような、なんとも不思議な瞬間になりました。時の経つのは早いもので、いま思えばこれすらも少し幼く、遠い昔のように感じますが、こうして毎年成長を見せつけられて、あっという間に嫁に行かれるかと思うと、更に不思議な気もいたします。まるで「その時」の覚悟を今から迫られているような、そんな気持ちにもなります。
親の心子知らず。
ヘアメイクをしてもらい、モデル気分ではしゃいでいる我が娘を眺めながらそんなことを考えていると、子供たちの成長に並々ならぬ注目を注いでいたのは、なにも親に限ったことではないことに気づかされます。いや、むしろコチラの方々の方がその想いは強かったのかもしれません。「馬子にも衣装」ならぬ「孫に衣装」ということで、嫁や嫁の従兄弟達が引き継いで袖を通してきた「お着物セット」を携えて、神戸のオジイちゃんオバアちゃんがはるばる来沖。子供達に無限の愛情を注いでもらいました。
三歳の折には、琉球八社の筆頭、我が県ナンバー1の社格を誇る「波の上宮」で「祈祷」をしてもらいましたが、今回は実家の目の前というただそれだけの理由で、何故かお寺さんの「首里観音堂」で、「祈祷」ならぬ「読経」を読んでもらいました。
近ごろはどんな業界でも多角経営が当たり前の時代なのか、ご利益の程はよく判りませんが、千歳飴まで用意してくれたお寺さんの売りは「経を読む犬」だそうで、王朝時代からの由緒あるお寺さんも経営が楽ではないのでしょうか? 沖縄には「檀家」という考え方がほとんどありませんし、元来官営であったこれらの寺社は、数多い参拝者の割に安定した収益を望みにくい、独特の「考え」が支配するように思います。「儲かる」ためにはやはり、何らかの工夫が必要なのかもしれません。
とはいえ、このシュール過ぎる画像はどうでしょうか? 地元民としては、観葉植物の「観音竹」がコチラのお寺さんに由来していたり、王家御用達の勝景の地として、数々の古文書に登場していたりと、いわゆる「由緒ある場所」としてのアピールが、いくらでもできると感じていたものですから、勧請譚の立て看板すら設けず、「よくある動きをする犬」に頼る気持ちがよく判りません。おそらく「たまたま取り上げられて人気が出たので……」というものだと思いますが、この犬をモデルにしたキャラクターまで準備する「犬押し」な状況に、少し寂しい気持ちにもさせられました。

少し横道にそれましたので話しを元に戻しますと、先ほど触れたある「考え」に関係する、コチラの品々をご存知でしょうか? 沖縄の方なら当然、見覚えのあるラインナップだと思いますが、「ウガン(御願=祈祷)」の際のマストアイテム、「ビンシー」とお供え物のセットでございます。
本土から来たおばあちゃんがこの寺を訪れて一番驚いていたのが、「勝手にお祈りをする人達」であります。言われてみると確かにおかしな光景ですが、お米や酒など、「ウガン(御願=祈祷)」に必要なあらゆる品物をコンパクトにまとめた、高さ三〇~50センチ位の小さなオカモチのような木の箱、「ビンシー」を持って霊験あらたかな場所へ行き、誰はばかることなくお供え物を広げ、勝手に祈祷を始めることがごく当たり前の行動だと言うと、本土の方はきっと驚かれることでしょう。この日も三組ほどの団体が住職を無視して(一応、一声かけるのかな?)このセットを広げていましたが、僕は義母に質問されるまで何の違和感も感じていませんでした。
おそらく、「信仰」はすでにソコにあって、上に乗る神社仏閣などはあくまでも上に「乗っかっているもの」に過ぎないという、原始的な「考え方」が保存された結果だと思いますが、沖縄は特定の宗教•宗派にこだわりはしません。例えば、琉球八社と呼ばれる歴史ある神社の殆どが、和歌山の「熊野権現」をお祭りしていますが、それは熊野系の神社が持つ「西方極楽信仰」が、沖縄の「ニライカナイ信仰」を肯定するものであったことが原因だと言われています。つまり、「根」そのものに目を向けることが、沖縄本来の「考え方」なのです。誰も儲かりそうにない「考え」ですが……

「七五三」にあたりふと思い返してみると、僕が小さい頃、沖縄では「七五三」の行事があまりポピュラーではなかったような気がします。近ごろはどの家庭でも当たり前のようにお祝いしていますが、僕自身、「七五三」をしてもらった記憶がございませんし、まわりでも聞かないような気がします。(僕が知らないだけかも?)
子供の行事と言えば、やはり「十三祝い」が印象に残りますが、本土でも似たような行事があるでしょうか? 数え年で十三になる、干支を一巡した年に行なわれる「トゥシビー(生年祝い)」の一つで、還暦や古稀など、一連のお祝いの最初の行事にあたります。おもに女の子のお祝いということで、男の子はあくまでも添え物。「ついで」といった感じで、競って着飾る女の子たちを尻目に適当に正装をさせられて、「一応、祝ってやるぞ」的に仏壇に向かわされる、そんな感じです。金一封はいただきましたが、お参りにすら行かなかったような気がします。
フォーク・クルセイダーズ「イムジン河」
そういえば、あの金正日さんが亡くなっていたそうですね。韓国や中国はもちろんのこと、ロシアやアメリカまでをも巻き込んで、様々な動きがありそうです。今年ももう終わりに近づいてきました。来年はいったい、どんな年になるでしょう? 色んなものが良い方向に向かってゆくと良いですね。
2011年11月17日
ハーベスト
秋らしくシトシトと降ったかと思えば、バケツをひっくり返したようなメチャクチャな豪雨。晴れたり、降ったり、また晴れたり。女心と何とやらとはよく申しますが、こんなデタラメな天気と一緒にされては世の女性達があまりに可哀そうであります。

ちょっと前に行なわれた娘の運動会ではタイミング良く晴れてくれて助かりましたが、心配なのは週末の七五三です。着物を汚さないよう気を使って歩くのは、集中の続かない一年生にとってかなり難しいこと。ヒキの強い義母の来沖に期待したいところですが、はっきりとしない空を眺めながら、落ち着かない日々が続いています。
Neil Young「Harvest 」
秋と言えば「実りの秋」 、各地で豊年の祭りが行なわれていますが、先日通りかかった時々銃弾の飛び交う町、「金武の伊芸地区」で、収穫された稲の束が国道沿いのガードレールにずらりと並べてある、とても奇妙な光景に出くわしました。エメラルドグリーンに輝く南国の海と秋の稲穂の絶妙なバランス。季節も場所もでたらめな感じのする独特な光景は、日本広しと言えどもここだけの光景ではないでしょうか?
ちょうどカメラを持っていなかったため、文章のみのご紹介となりますが、高速の降り口すぐ側となっておりますので、興味のある方はぜひ、防弾チョッキを着て頭を低くしてお立ち寄りください。(冗談です) 基地マネーの降り注ぐ特殊な土地柄のせいか、人知れずキッチリと整備されたピカピカのビーチ施設に、海カフェなども多数出店していて、意外と穴場なデートスポットかもしれません。
Astor Piazzola & Gerry Mulligan「Reunión Cumbre」
そんな訳でちょっと無理矢理ですが、そのご紹介したかった「奇妙な画像」の代わりに、同じく「奇妙な組み合わせ」が絶妙な味を醸し出している、至玉の三作品をご紹介させてもらいます。
まずは言わずと知れたKing of Tango、「アストル•ピアソラ」大先生と、僕をバリトンの魅力に目覚めさせてくれた「ジェリー•マリガン」大先生のジャズとタンゴの融合実験。ロックともブルースともとれる奇妙な仕上がりは、何とも形容しがたいデタラメな魅力に溢れています。
Don Ellis「Haiku」
続きましてはコチラ、変態ストリングス大好きトランぺッターの「ドン•エリス」大先生の隠れた名盤、「俳句」であります。なぜ「俳句」をテーマにしたのかは謎ですし、その音楽から「俳句」を感じ取ることは残念ながら出来ないのですが、とても美しいアルバムで気に入っています。ここんところ一番聞いてるアルバムかもしれません。オススメです。
Tony Scott 「Music for Zen Meditation」
最後はコチラの珍品。西洋の方はコレで良いかも知れませんが、日本人がこのアルバムで「Zen Meditation」に到達するのはちょっと難しいかもしれません。よく判りませんが、近ごろはこういう音楽を「ヒーリング音楽」という名前でカテゴライズするのでしょうか? あの金ピカのサックスという楽器が「木管楽器」であることをストンと理解させてくれる、なかなかの名盤であります。

では最後に、またしても子供ネタになって申し訳ありませんが、「癒し」の連想から、今僕にとって一番の「癒し」の存在である、長男のチョッチー選手の画像を紹介して終わりたいと思います。
どうでしょう? 他人の子とはいえ、癒されませんか?

二才から三才は人間の持つ「カワイサ」のピークであると思います。今ならどこで捨てられても必ず誰かが育ててくれるでしょう。もう少しすると姉同様、様々な場面で「叱られる」ことが多くなってくるかと思いますが、「天真爛漫」が許されるほんの僅かなこの一時に、精一杯の愛情を受けて育つことを願っています。

ついでにもう一つ「癒し」からの連想で、沖縄ならではの注意点を一つ。世間では手かざし系の「ヒーリング」の使い手を、「ヒーラー」と称するようですが、その「ヒーラー」を生業とする方が沖縄移住を決断する際には充分ご注意ください。沖縄で「ヒーラー」とは、あの癒しとは対極の生き物である「ゴキブリ」を指しています。ヒーリングのお店を開業なさる方は、何か別の呼び名を考えた方が良いかもしれません。
2011年11月07日
ヒーローズ
夏が終わってしまいます。いや、もうとっくに終わっていたのでしょうか?
「月日」の経つのは早いもので、季節何ぞはあっという間に通り過ぎて行きます。
Otis Redding「Sittin' on the dock of the bay」
近ごろ「μニュートリノ」なる物質が「光子」よりも早いなどという、「時間」そのものの概念を覆した「アインシュタイン」大先生の世界一有名な概念をも覆す、衝撃の実験結果が発表されたようですが、未だ世の中がひっくり返らないところを見ると、さすがにこれはガセだったのでしょうか?
素人にも判るよう、噛み砕いてご説明してくださる物好きな学者先生がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡下さい。「朝永振一郎」大先生の「鏡の中の物理学」を読んで以来、ヤンワリと興味を持ち続けていた事柄であり、いつか理解してみたい事柄の一つでもあります。

さて、皆さんにとって「月日」とは、いったいどのようなものでしょうか? 近ごろの僕にとって「月日」とは、「子供」のことを指していたように思います。
寝ても体力が回復しなかったり、その体力そのものが衰えてきたり、太ったり、髭に白髪が生えてきたり、十代の女の子が我が娘と同じカテゴリーに思えて、いま一つ興奮しなかったり……。
僕自身の「月日」には寂しさばかりが募りますが、子供達のそれは当然の如く違っています。動かないシーサーに対峙する我が息子の姿をご覧下さい。近所の野良猫を相手に大泣きをしていたヘナチョコ坊やが、今や憧れのヒーローを真似て、必殺の「マブヤーキック」で著しい成長をアピールしています。

細かい発音には未だ難を残す息子ですが、中身の方はもうすっかり一人前で、コチラの発言はほぼ完璧に理解しています。馬の餌やりはまだ難しいようですが、嫁と言い争う時など、叫び声を上げて飛び掛かってくるから驚きです。
「ママにゴメンナサイして!」
小さな拳を振り挙げて大好きなママを守ろうとするその姿は、正に「ヒーロー」そのもの。この調子でしっかりと成長してもらえれば、きっとママも一安心のはずですが、殴られる側に廻る父親としては、多少の不安も感じてしまいます。
そこで……
琉神マブヤー3(ミーチ) 第一話
沖縄で圧倒的知名度を誇るローカルヒーロー、「龍神マブヤー」はもちろんのこと、僕が子供の頃に見ていた「ウルトラマンタロウ」や「銀河鉄道999」など、以前からよく見せていたラインナップに新たなるコンテンツを加えてみました。
「The大阪」ともいうべき天神橋商店街のド真ん中で育った義理の父親は、西成を舞台にしたこの作品を残念ながらお気に召さないご様子ですが、僕は昔からこの作品の大ファンでした。「スタジオジブリ」の二枚看板の一人、「高畑勲」といえば「蛍の墓」や「おもひでぽろぽろ」、「平成狸合戦ぽんぽこ」だと思っている皆様にもぜひオススメしたい、永遠の名作がコレです。
じゃりん子チエ(劇場版)
「野坂昭如」の大ファンを自認する僕にとって、もう一つの名作、「蛍の墓」を次点に置くことは大変心苦しいことですが、「高畑勲」の最高傑作といえば(あくまで個人的な意見ですが)この作品で間違いありません。未だご覧になる機会に恵まれない皆様は、ぜひこれを機会にご覧ください。劇場版の他に、テレビ版の第一シリーズ、どれをとっても面白いロングランの原作も、もちろんオススメです。そして幻の名作、猫の小鉄が主人公の「どらン猫(こ)小鉄」を見かけたならば、迷うことなくことなく、速やかにお買い求めください。長く復刊されないお宝中のお宝となっております。

「三年生くらいに成ったらチエちゃんみたいにホルモン焼くねん。そしたらパパにお金あげるよね!」
これ、神戸生まれの我が娘がこの作品を鑑賞した後のリアルな発言です。沖縄の子供達はほぼ全員が必殺の「スーパーメーゴーサー」を放つことができますが、このアニメの主人公のように学生の傍ら、一杯飲み屋を経営するようなスーパー小学生は未だ存在しないはずです。憧れのセミリタイア生活がいよいよ現実味を帯びてきました。
「ガンバレ娘!」「たのむぞ娘!」

天真爛漫が通用する二歳の弟とは違い、小学生になった娘は、これまで以上に叱られることが多くなってきました。ヤクザなオトンの策略にまんまと引っ掛かった可愛らしい娘に、「もう少し優しくしてあげても良いかな?」と、反省しきりの今日この頃。長子の悲哀を慰めるためにも、次の休み辺りに二人っ切りで「スウィーツデート」に出かけたいと思います。オススメのお店があれば、ぜひお知らせ下さい。けなげなヒーロー達の為のナイスな情報を心よりお待ちしています。




